2016年12月12日月曜日

ロスト・バケーション(2016)

ロスト・バケーション


~自然というリアル~


〇はじめに
 海に裸足で入るとか考えられない。綺麗な自然の中でよくこんなにも痛々しく描けたもんだよ。あ~痛かった。いやほんとムズムズした。


〇想起する作品
 「オープン・ウォーター」(2004)



〇こんな話
 何かビーチにサメが・・・


〇リアル
 現地人に下を向いて携帯を見るよりも、もっと周りの生の自然に目を向けろとアドバイスされる。そこからそれはそれは美しい海(光景)が映し出される。



 そんな美しい自然の中で彼女が見舞われる、それもまた自然のリアルという恐怖。人間が介入していないが故の美しさ。しかしそれは人間に対して無慈悲であることにも繋がる。人間であることを考慮してくれる存在がいない。この持って行き方描き方はうまかった。



 海が主戦場のサメに、陸が主戦場の人間と空が主戦場のカモメとで挑む構図もどこかほっこり。






 医学生だが母を亡くしたことにより無力感(虚無感)を覚えている彼女。どんなに努力しようが報われないこともあるのだと。救えない命があるのだと。結果は変わらないのになぜ必死に闘うのか。



 そんな彼女で描かれるまずサーフィンというもの。沖合?に出るために、波を何度も掻い潜る。そして波を乗り越える。そして乗りこなす。これが彼女の迷いや境遇だったりってところと1つ掛かってるのかな。






 手の届かないところにある自らの所有物が盗まれるのではないかという不安。足首とボードを繋いでいるロープを観せることで強調している。後のサメに対しての、身ぐるみを剥がされた、ほぼ裸一貫の彼女という弱さを観せたいのだろうか。

 そんな彼女が、絶対的不利な状況の中、サメに立ち向かっていく画をこれでもかと見せつける。これがテーマか。

・・・結局独りで乗り切ったんだもんな。



まぁなんだかんだやりたかったことは・・・


 最初にこの島だか岩場が妊婦に見えるとか話してるのよね。海の真ん中(ではないが)にポツリとある。




 それを最後たった一人海に取り残された彼女で魅せたかったんだよね。


















 良い眺めだ。






〇最後に
 当分海には行かないね。


 ではでは・・・



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