2016年8月1日月曜日

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016)

字幕翻訳:戸田奈津子


~おかえり~


〇はじめに
 こういうのを20年待ってた。


※注意
 「インデペンデンス・デイ」は吹替えの功績が大きい。特にテレビ朝日放映版。

 「エアバックはついってかああああああああああああああ」
 「地球へようこそ これぞ未知との遭遇だ」
 「おまけにくっせえんだよ!」
 「よう、タコ野郎 帰ってきたぜえええええええええええ」
 
 もう最後のラッセル・ケイスのシーンなんて涙が止まらないよ・・・

 最近吹替えの帝王としてこのバージョンが組み込まれたソフトが新たに販売された。劇場公開で観た人、DVDで観た人よりもおそらく根強いファンはテレビ朝日放映版を意識していることだろう。これがどうなるか・・・



〇想起する作品
 「エイリアン2」(1986)
 「スフィア」(1998)
 「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)
 「スカイライン-征服-」(2010)
 「インデペンデンス・デイ2014」(2013)
  ・・・これは観とくと良い。
 「エンダーのゲーム」(2013)
 「パシフィック・リム」(2013)
 「マン・オブ・スティール」(2013)
 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014)
 「スティール・ワールド」(2014)
 「カリフォルニア・ダウン」(2015)

 「宇宙戦艦ヤマト」
  ・・「SPACE BATTLESHIP ヤマト」観とけってくらい。
 「マクロスF」
  ・・・「マクロス」シリーズは全て見てないのでこれだけ。

 「MOONLIGHT MILE」 太田垣康男


〇こんな話
 前回地球代表となったアメリカ。さぁ~宇宙代表を決めようじゃないか。


〇おかえり
 前作とベースが全く一緒。これをどう受け止めるかだろう。そしてこれのおかげで20年間人類は何をやっていたのかというところが議論の的になる・・・ しかし私は興奮しっぱなしだった。「Today we celebrate our~」


 技術の進歩の指標として小型化(縮小化)・軽量化というものがある。これが今の世界の主流だろう。スティーブ・ジョブズの逸話も知れ渡っていることだろう。試作型のiPodを水にぶち込み、まだ空気が入る隙間があるじゃないかと。まだまだ小さくできるぜいぇい。

 当にこの映画はその思考と、我々が歩んできた時代と逆行するカタチをとる。堪らない。でかさがモノを言うんだぜと。もう漢の発想。そしてクイーンの登場。ニヤニヤするんじゃない。人類が20年という年月と莫大な予算を投じて作った主砲がミニチュアだ。ここで中国資本をも逆手にとる。全力でアジア人を馬鹿にしてきている。
―――――
 地球の周りに主砲を並べるくらいならシールドを張り巡らした方がとも思うが・・・ 
―――――

 ガンダムで言うジオングですよ。人型を模す必要は特に無い的なやつね。足なんて・・・ それを採用したわけだ人類は。星間航行の機体は必要ないからと主砲だけを作成した。最初に思うことだろう、ざっこ・・・ 前作でホワイトハウスを、その他主要施設を粉々にした兵器がわけわからん球体を部分破壊しかできない・・・
―――――
 そもそもね、前回ラッセル・ケイスが究極の自己犠牲で見出した主砲という最大の弱点をね、なぜ逆手にとられるの? 将軍があいつらの弱点がわかったから世界中の同志に伝えろとひたすらのモールス信号はどうなったのさ・・・ 誰も記憶してないのかよ・・・
―――――


 エイリアンの思考はこうだ。この前のは2割くらいの力で行ったから・・・、あいつは四天王の中でも最弱・・・、くらい。で、本艦で行っちゃうよ~。彼らは人類のように決して20年間かけて地球を侵略しようと意気込んでいたのではないことは理解されたい。それでのあのでかさなのである。笑うしかない。象と蟻の20年は違うのである。この辺は生物学で勉強してください。時間の流れとか。あ~でも宇宙規模になると物理学か、知るか。

 やられかけたら巨大化すればいい。なにお~こっちは合体ロボだ!! 要はこの思考です。思い出しませんかあのワクワクを。ゴジラという怪獣をただもう一体の巨大怪獣と闘わせればおもしろいんじゃねえのという思考。忘れていましたかそうですか。ならこの作品で興奮してくださいと。


 前作の様にエイリアンとの接近遭遇に慎重な姿勢を取った人類はいない。学んだのである。先制攻撃だ。やられる前にやる!! やられるかわからないけどやる。やられるかわからないならやっちまおう。 ここがまぁミソになってくるわけだが。


 エイリアンの技術を採用した戦いがメインだったわけだが・・・


 ここがどこまで考えているのかはわからないが勘繰っていく。

 前作にて共通の敵の出現により人類はアメリカの下1つの存在となった。これを受け元大統領が今作で進言するわけだが、我々は守る価値があるものだと。20年間戦争という諍いが無くなったと。平和だったと言ってるわけで。正確にはエイリアンという共通の敵及び脅威のおかげでとしておこう。これはいつか前作で取り上げたい。

 つまり彼らはエイリアンの技術を取得採用したものの、VSエイリアン戦争は構想に留まっていただけなのである。軍事演習はあっただろうが実戦を経ていないのである。ざっくり平和ボケなわけだ。如何に優れた技術であろうと使いこなせなければ意味が無い。これを一つ部族長で見せた。銃を使用したことが無い人間が銃に翻弄される様は数々の映画で描かれている。安全装置やら何やら・・・ 止まっている的は射貫けても動く敵は別物だと。銃を乱射する中単独で鉈を振りかざす。背後から襲うんだぜぐへへへ。こいつが最終的にエイリアン銃持つから別に何も考えてなかったんだなというのは明白になるわけだが・・・

 しかし技術格差の件はうまく描けていたのではないか。隅々にまで技術が浸透していない。浸透していたとしても使いこなせるかはまた別で。デジタルデバイドなんて単語を出しておくか。今の世界と同じである。それはエイリアンのテクノロジーを手に入れたとしても変わらない。

 そして面白かったのが、オーキン博士のぶち込みね。エイリアンの技術を経て開発した道具があったわけだが、これは“オーキン製”だと。特許とか関係ないですからね。もう我々の技術だぜと。


 あとは気になったところを挙げておくと・・・

 重力から解放されたのに戦闘機の挙動が前作と特に変わりがないのもまぁね・・・

 クイーン出しゃばりかよ(笑) コアの破壊を待ってから行動しても遅くはないと思うのだが。なんでお前が先走り汁出してんだよ・・・

 クイーンの周りをくるくる回ってる護衛に「目」があるってのもそういや「デイ・アフター・トゥモロー」もエメリッヒだったよねと、忘れないでねという監督のメッセージに涙が出てくることだろう。


 何より何よりね・・・


 何で穴を掘っていたと判明するのに20年掛かってんだよ・・・ 被害状況の精査ってやらないの?? こっちは2013年にゾッド将軍が一回攻めてきてるんだよ。テラフォーミングが侵略の1つの方法だという事は頭に入ってるんだよ。「テラフォーマーズ」も映像化してるんだぞ日本は。前回でいうエリア51の位置づけなのだろう・・・か。





〇余談

 あれ?、大統領の娘どっかで観たことあるんだよな~とひたすらに劇中考えていたが、そうだつい先日観た「イット・フォローズ」かと納得。こちらはいずれ・・・

 それより

〇最後に
 続編? もう十分だよ(笑) クイーン倒して次何が出てくるのか・・・ どうせならキャスパー・ヴァン・ディーン出してくれ。

 ではでは・・・


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