2016年8月22日月曜日

マイティ・ソー(2011)

マイティ・ソー


~ムジョルニア~

〇はじめに
 今作で弓の奴出てくる。


〇想起する作品
 「エボリューション」(2001)
 「ジョン・カーター」(2012)
 「バケモノの子」(2015)


〇こんな話
 むか~しむかし、氷と暗闇の巨人に襲われたそうな。そこに助けに現れたのがソーのお父さん。そこから地球と付き合いがあるとか無いとか。




〇ムジョルニア
 どうしてハンマーなのか気になったんだ。明らかにただ杖を振るだけで敵を攻撃するロキの方が有利だし効率的。なぜ古代(古典的)の武器の道を極めたのか。

 ハンマーとはどんなものなのか。人間が効率良く力を振るうために開発された道具であろう。かる~く叩くだけで強い力を発揮できる。それが最初のソーの姿なのであろう。国を守るためにひたすらに敵は殲滅すると。その強大な力を見せつけ見せしめ国を守る。それはその力を恐れ他国が攻撃してこないようにするというもの。自らが振るう力の誤解があり驕りがある。ここを人間界にてコメディとして描いている。私はオーディンの息子である・・・。どこか核の抑止力の思想にも近い。

 ソーとロキは父親の思想を双方極端に解釈した産物であって。ソーは良く言えば真っすぐで正義のヒーロータイプ。しかし力が全てだと思っている。ロキは良く言えば戦略家、賢者タイプ。自らは公に力を振るわず駒を動かす。この関係性にてソーの力を提示したのはうまい。国を守るためにと力を振るうのは何ら問題は無いようにも見える。しかしその力の振り方はどうなのかと。強大な力を有する者。一国を落とせるほどの。結局ソーとロキでどちらもエゴで力を振るっていたわけだが。ここではソーがエゴ(力の顕示)、ロキがソーの無知蒙昧な力を利用ってな話で。力の危うさですな要は。

 終盤でのソーがハンマーを振るうシーン。幾度となく防がれる。振り下ろす前に中断させられる。この余計なモーションがあるだけに攻撃が届くまでに時間がかかるんだ。だからこそ力を振るうということがソーの意識に浸透していると見て取れるのではないだろうか。力を持つ者が一転力を持たない者となり、恋をし友と酒を酌み交わし辿りついたところ。

 おそらく柄が短いのも、その適用される範囲を意図したのではなかろうか。そしてハンマーの小ささからは過信、振るっている力の再自覚を描くため。

 原作でどこまで意図していたのかはさっぱりわかりませんが。

 でもハンマーうっかり落とすと地球が滅びるみたいな設定があるとかないとか。



 人間の中で誰も持ち上げられないのも皮肉なのか。

 あの、スタン・リーでさえ・・・

 ここもおもしろいんですよね。持ち上げられるか否かはその個人の資質や能力によるものではあるわけだが、それを決めた設定した存在があるわけで。要は上の存在(上位種)の示唆なわけでね。


〇スタン・リー























〇余談
 氷の巨人ってのはスノーボールアースから来てるんか?



〇最後に
 次は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」。

 ではでは・・・

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