2016年11月10日木曜日

王様ゲーム(2011)

王様ゲーム


~ルール~


〇はじめに
 携帯電話を持っていない人物とかもいれるといいんじゃないかな。


〇想起する作品
 「携帯彼氏」(2009)
 「アナザー Another」(2011)


〇こんな話
 何がおもしろいって王様ゲームやってるクラスが学校行ってHRしかやってないことだよね。



〇ルールという幅
 高校生が喜びそうな段階的な命令でお遊び感覚という軽い気持ちで巻き込まれてしまうとする導入はうまかった。ただそれが見たいもの、魅せられるものだったかは別問題。

 魅せようとするならベストなんて着てないはずだからね。脱ぐ段階が1つ減るのを躊躇った証拠。キスだって多様なものがあるはずだ。そこに頭が行かないのは高校生だからという狭い料簡として観せたかったのかもしれないが、ならばもっと違うキャラにさせるべきだっただろう。キスというのはこういうものだというお堅いイメージを持っている人間に。そして揉ませるというところこそビッチキャラという配置換えを考えてもよかっただろう。

 何が言いたいかって~と、ゲームを拒否することの絶対性を印象付けたいのなら、逆にゲームのルールに則った過剰なサービスがあった方が良いということである。キスがディープキスになったって、顔中舐めまわすことになったって問題無いだろう。誰と誰がキスするとの命令であったわけだが、どこに?どのように?という指示は無いが故の自由度を意識させないと。禁止事項を観せていくよりも、こういったところでルールの幅(サービス精神)を測らせることをさせればゲームという要素も際立つはずだ。


 王様ゲームの命令が生徒に移った段階でゲームを強制終了させることができたかもしれない。得票数操作をすることで罰ゲームを回避できたかもしれない。

 人間のエゴというところを描きたいのだろう・・・か?。しかし中途半端に個人ってところにオトすのが狙いすぎていてイマイチ。それが見えてしまうのにそれを誰かが狙ってやっているとしては見せない。それなのに無駄にゲーム性を高めようとしているのが気になってしまう。

 指示されたこと以上の事をするのと同じで、ゲームに率先して参加する人間、利用しようとする人間がいるだけで全然見え方が変わってくるのだが・・・。



 携帯社会において見えないものというところにも焦点を当てたのかもしれない。彼らは目の前で人が消える前に、死ぬ前に一切現場確認をしようとしない。電話だけで確認は十分だという始末だ。とある男女はひたすらに家を行き来しているのにも関わらずだ。



 総じて生徒たちが弄ばれる感が弱い。それも演者たちに制約が多いからだろう。これを払拭できなければ王様ゲームという要素は活きてこない。単純にゲームを否定する者だけでなく、ゲームに則った戦略とさらにはそのスリルを楽しむ人間というのが必要だっただろう。そのチャンスをエロス要素と共にふいにしていたのは残念だった。





〇最後に
 え、ももちほとんど活躍しないんだが・・・





 ではでは・・・



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