2016年6月29日水曜日

インター・プラネット(2016)

インター・プラネット


~前提~

〇はじめに
 宣伝から意識している作品はわかることだろう。それを踏まえて勝手にいろいろ補って鑑賞できる方にお勧めは特にしない。


〇想起する作品
 「猿の惑星」
 「コンタクト」(1997)
 「月に囚われた男」(2009)
 「インターステラー」(2014)
 「オデッセイ」(2015)


〇こんな話
 とある惑星探検。

〇前提
 我々は普段何かしらを踏まえ、それを基に勝手に判断して行動している。ここの描き方、というよりは描こうとする姿勢は評価したい。

 まずは二極化した世界において主人公がどちら側の存在かを示した。後に博士と出会い~のと変化していくのが物語の大筋なわけだが・・・ 

 ここではなく、要所要所で観せてくれた選択と判断のところを・・・

 大きくは時間。解放の日に父親が殺されるという期日を設定し、その期日から逆算し自らの行動を制限する。これは父親側と主人公側で同じ時間が流れているという前提で為し得ることである。

 そして探査機の経年劣化。これを大気組成と関連させていたわけだが、時間という前提を疑わなければ妥当な論理展開である。

 そして舟の残骸を探すと。広い惑星(衛星だそうな)だから上空から探さねばと。普通であれば自分たちとほぼ同時刻に出発したものがまだ降ってきてはいないとは考えないわけである。

 この展開の仕方はうまかったように思う。



 そして時間を相対的だと見せる上で機能するAI?の存在。

 博士が実は〇〇していた件で、質問されなかったから答えなかったと。死んだもんだとして勝手に勘違いしていたわけだが、これは当たり前ですよね。そう判断してしまう状況だったわけで。そしてここの人間とプログラムのギャップから上に書いたことを見つめなおせるわけで。

 さらにここから手の震えのところで心の部分にも言及しようとしたようなしていないような節があったりする。

 そしてずっと固定されていたが故か、浮遊装置で主人公の問いかけにも反応せずにどこかウキウキなように観せたり。

 最初は虫にも人間と同じように反応していた。この辺りの変化はどう捉えればいいのだろうか・・・

 主人公の就寝を察知してテレビの音量を下げるという憎らしさもあるのよね・・・

 

 ところどころ「スター・ウォーズ」を想わせたりもする。



 SFというジャンルに関しての着眼点はうまいとは思う。

 しかし・・・


 粗く感じてしまう部分も少なくない。最初の安全装置。看守たちが囚人たちから身を守るはずのシステムである。これをなぜ囚人にイジらせるのか。甚だ疑問である。まぁこれは主人公の脱獄と足の切断を観せたかったわけだが、このおかげで付け焼刃な設定が見えてしまう。

 先ほどの時間に関して。うまいとは感じるものの、何かしら問題(異常)が起きて、時間の経過を示すわけであるがこれがくどい。その時間の経過が意味するところ以外が気になってしまう仕様になっている。水は?食料は?容姿の変化は? そのための共生と変異なわけだが。





 で、まぁ最後よね。生と死のサイクルがどうとか。つまり我々が認識している死と違うわけで。肉体が死んでも新しい肉体に意識が宿ると。

 最後のハッチは主人公が殺したわけだけどそれってそのあとどうなるの?と。彼もまた生と死のサイクルに入るんじゃないの?



 これもまた前提と認識のお話になってくるのだろうか。




〇最後に
 うん、わっかんね・・・・

 ではでは・・・



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