2016年5月1日日曜日

フェーズ6(2009)

フェーズ6[DVD]


~ルール~


〇こんな話
 致死率100%のウィルスが蔓延する世界。生き残る。


〇ルール
 生き残るためにルールを重んじる。破れば死ぬと。

  1,感染者に近づかない
  2,感染者の触れたものは消毒消毒ひたすらに消毒
  3,感染したら死と見なす

 ま~それでも問題は起きる。まず彼らがルールを守れる状況ではなくなる場合。そして彼らのルールは彼らの中でしか適用されないというところでだ。ほぼ確実に他者と他のルールと衝突するわけで。そして葛藤、迷い。生きることは時に死ぬことよりも辛いと。新薬、血清という希望を断たれ、死を与える者。敢え無く死を選択する者たち。

 彼らの中で感染者が出た場合は。ルールが破られてしまった場合は。止むなく別れを告げる。強引にでも、殺してでも。自らが定めたルールを厳守した男。最後ルールに雁字搦めになる。ルールに例外は無いとするのか、自らの他者への行いが自らに還って来たとするのか、車のラジオで流れていた神の御加護だか脱穀だかの天罰を受け入れたとするのか。弟にならと委ねたのか。

 愛する娘と死を選んだ父親、愛する者を切り捨てた兄者、愛する兄者を撃ち殺した弟者。こんな世界になったら、家族やきょうだい、他人に手を差し伸ばすことができるか。


 目的地まで、目的を達成するまで、他者と他者とを繋ぐために設けられたルール。破った者たちはひたすらに切り捨てていくカタチをとった。もし目的地に辿りついたら、目的を達成したら・・・、その先に、何が待ち受けるのか・・・、どんな世界が広がっているのか・・・



 とあるコミュニティを維持するための、規律や指針を示す為にルールというものは存在する。バラバラに向いている者たちの方向性をある程度揃えるために。そこに問題が起こる場合は、仲間内で破る者が現れる、ルール外の存在を受け入れる、異なるルール同士が対立する、ってなところか。この辺りをこの作品は盛り込み、1つの方法・選択を観せ、うまくオチをつけたのか。宗教観があるともっとおもしろく観られるのかもしれない。

 空気感染するかもしれないということで、防護服や空間的な隔たりを観せていたのも見えないウィルスと(見えない)ルールとで掛かってたりするのか。

 達成されるべき目標があるからこそ設けられるルール。これの解消と構築(再構築)と来るべき時は必ず来る。この時、自分という存在はどこに置かれるのか。ルールの内なのか外なのか・・・ そんなところまで展望できるか。




〇最後に

 エミリー・ヴァンキャンプ





















 ↑ こういう感じ好きなんすよね~・・・

 ついでおまけ




















 ではでは・・・

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