2014年6月8日日曜日

ナンバー23(2007)

ナンバー23[DVD]

~極度のブラコン~ 

 兄さん!!、なんでいつも僕(私)に纏わりつくの!? なんちって・・・、日本でしかウけないネタだ。 いやそもそもおもしろくないか・・・。

〇こんな話
 いろんなところに出てくる23という数字にとり憑かれ、翻弄される男の物語。歴史的事件、事故、著名人、神話などなどに幅広く登場する23。ある日気付く訳です。あれ、俺の周りに23多すぎじゃね?と。そこから勝手に謎解きを開始する。はてさて・・・。

〇数字 
 全てを23にこじつけすぎなんだよとイライラする。しかし、最後でわかるこじつけではなく真実だったのだと。記憶喪失の前に23を発見しては、自分の周りに創り出していたのですから。そりゃ辻褄が合いますは・・・。しかし、気になりだしたら止まらないという人間の心理をうまくついている気はする。最近妙に同じ時間に目が覚める、とか同じ時刻を目にするとか。最終的にわかることなのだが、主人公は現実と妄想の混同、妄想を現実にしてみたくなる欲求を抑えきれないわけで。どんな欲の塊だよ。そりゃ気になりだしたら止まりませんは。劇中の行動はまあ納得できる・・・。 

〇気がかり 
 23が最終到達点なのがわからん。23をどうすることもできるわけで・・・。 まあこの映画でいいたいのは23という数字の不思議ではなく、そんな不思議な数字に振り回される被害妄想野郎の強迫性障害について・・・としておこう。なんでもよかったんですよ。子供のときにありませんでしたか? 寝る前、いざ寝ようと思ったらトイレに行きたい気がする。大して出もしないのに行っとこうかな、という気持ちにとりつかれ寝られない。よし行っとこ、みたいな。一旦あることが気になりだすとそれが頭から離れなくなる。あとは家の鍵閉めたっけ?と不安になり仕方がなく時間に余裕があるようなら確認に戻る。他の事に気を取られない限り、家の鍵を閉めたかどうかが気になる。そしてそんな不安も忘れて家に帰ったらやっぱり閉まっている。確認行動といわれる一種の強迫性障害。 彼の場合は自分で仕掛けたトリックだったわけだが、23という数字が彼にとってその気になるところだった。

〇余談 
 オープニングのマヤ文明の終末論の日付と、劇中で言われる日付が違うのだが・・・12月23日が12月12日になってるが・・・ 

〇最後に 
 この映画は23というサスペンス要素だけでなく、性的な描写も多く含まれる。エロ(ス)とサスペンスはここまでに合うものかと思ってはみるものの、やはり23という数字が後を引きずる。組み立て方というか、要素の兼ね合い、混ぜ合いは絶妙な感じなだけにもったいない気がする。惜しい作品だ・・・。

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