2015年5月29日金曜日

インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010)

インシテミル[DVD]


~アウト~ 

〇はじめに 
 サスペンスとして成立させる気・・・ZERO~ 

〇こんな話 
 穴があったら・・・

 要は興味が勝つか、恐怖が勝つかってな話になるのかな。いやならんのだけど・・・

〇PORE(HOLE)
 ある人物が異質すぎるだろと。目立つ行為しすぎ。犯人が最初からわかりきっている状況で如何にその思考を左右させ、払拭してくれるのかと楽しみに鑑賞していたらあらビックリ。

 この手の作品が流行りはじめ、私の偏見であるが犯人の目ぼしの付け方がある。
・ 一番最初の被害者
・ 一番最初に疑われる者
・ 執拗に主人公にアプローチしてくる者(逆も)
・ 主人公に一番最初に出会っている者
まぁあとは唯一の生存者とか他にもあるけれども、この作品で当てはまるのはこれくらいか。

 これを意識したのかしなかったのかはわからないが、この作品はすごい。全く疑わせない。犯人は私だよと、語りかけてくる。
・・・キャストとして綾瀬はるかは失敗だろう。あっ、言っちゃった。ま~いいか。記念作品だかなんだかで、仕方がないっちゃ仕方がないのだろうが、んなこと気にしなかったんだろうな。要は内輪映画か。

 推理ゲームのルールにより、どんどん排除されていく私の偏見犯人候補者たち。どこに疑心暗鬼の要素があったのかと、こちらが疑心暗鬼になる。あ~、それが狙いだったのか。今、我々は一体何を鑑賞しているんだと。映画館で観ていたのならば、そこが暗鬼館です、ってか。それより暗記パンください。
 最初の被害者は一翼担っていたわけだが、死亡が確認されてはいさようなら。
 次にその犯人として疑われた者は、探偵と犯人にボーナスが付与されたことから除外される。いや、犯人なんだけど・・・
 探偵カップルは死亡フラグ全開だし、基本的に過去に傷を負っている「女」を主張してくる輩も100%死ぬ。陰キャラもテキトウにフェードアウトが常套句。
 そうすると自然と主人公の周りに形成されてくる関係性があるわけで、それを最後にドカンと崩壊させるところがおもしろいわけであるが・・・・なかなか築かれない。ってか最後まで築かれない。
 犯人とかもうどうでもよく、この作品が何でこんなにひどく作られたのかと、そちらの犯人が気になって仕方が無い。

 そもそもゲームの説明によりすぐに思い付く、侵されるであろう安全性の演出を犯人でやってしまっているのが何よりもイタい。痛い痛い痛い痛い痛い。
 10時以降外出禁止。部屋に鍵が無い。ガードが警備。武器の差し替え。
これは全員がルールを守り且つ、警備に穴が無い場合にのみ成立し得るもので、明らかにそれを満たしてない以上、鑑賞者に簡単にその穴を気付かせてしまうことに、逆に気付かなかったのかと問いたい。

 そして最後も見事だ。多彩な武器(一番強くても銃程度であるが・・・いやいや殺傷能力は十分に示しているわけで・・・)を用意されていた部屋から脱出してきた者に対して、関係者が1人で対処しているという、何とも危機管理の行き届いていないシステム。こんな企業が、ここまでの心理実験をできるのか。ただの営利目的の所業だからいくらでも杜撰で良いのか。そうだよな、実験の成立や安全性は完備される必要が無いわけだし。そこで事件が起こっても儲けもんなのか。社員すらモルモットであると、
・・・ん?これはあれか。真実よりも利益を優先する報道関係者たちや、最近流行りのブラック企業と呼ばれるものをディスっているのか


〇余談 
 全体的に少々(どころではない)乱暴な流れな気はするが、人間の心理(いや真理か)というものは、極限状態になれば正常にはたらかないもの(と聞くので)なので・・・ 

・ロボットの移動できる場所を把握しないのはなぜ?? 
 →してましたね、一応。巡回経路や順序、時間。 そしてなぜか片方にしかついていない目。全方位型にしなかったのはなぜなのかと。目に注目させたかったのでしょう。そして見つかれば隔離と言われているだけで、見つからなければ良いと。穴があるようにはわざとしていた。

・死体安置や犯人隔離において、武器を全て隔離しないのはなぜ?? 
 →事件が起きる前提になるからかな(いや、起きる前提にしたかったわけだが)。まぁいくらでも隠せるしな。 

・部屋のカタチ、全容図が目のカタチしてるってことで、視聴者(数)云々と掛けてたんでしょ?? 
 →いいえ、あれは目のカタチではありません。犯人(首謀者)が女であることを示していたカタチなのです。
 先ほどのロボットのシステムに穴があると。このゲームには穴があると。つまりこのゲームの首謀者にもa・・・・・言いたかっただけです。

〇最後に
 この手の作品を、フラグとかを気にして鑑賞してしまう人には是非、「ザ・フィースト」を観てほしいな。でもこの作品は観なくていいかな。



〇おまけ 
 けだるそうな石原さとみたまんねぇ~

























 ではでは・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿

悪女 AKUJO(2017)

~アクションは爽快~ 〇はじめに  韓国ではこの方はイケメンの部類なの? 〇想起する作品  「ニキータ」  「アンダーワールド」(2003)  「KITE」(2014)  「ハードコア」(2016)  「レッド・スパロー」(2018)...