2015年6月9日火曜日

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014)

字幕翻訳:石田泰子


~カリスマ~

〇はじめに
 リアムヘムズワースが今回めちゃめちゃかっくいいな。あんた、男だよ。

〇想起する作品
 「スターシップ・トゥルーパーズ2」(2003)
 「キャプテン・アメリカ」(2011)
 「わたしは生きていける」(2013)


〇こんな話
 今こそ革命の時。燃えあがれ、私(俺)のぉ~小宇宙おおおおお!!


〇ジェニファー・ローレンス
 民衆が革命へと立ち上がっていき、だんだんと大きな力となっていく様が観ていて何とも興奮する。それもジェニファー・ローレンスの演技があってこそで、複雑な感情を映しだすのが何とも秀逸。感情に、心に訴えかけてくる。そんな彼女だからこそ革命の象徴となり、皆が付いていく。
・・・The Hanging Tree歌ってるところはやばかった。

 しかし裏事情も絡ませてくることで、一筋縄では行かないようにもなっている。プロパガンダ、カットニスが人心掌握のための広告塔へと祭り上げらるわけだ。感情に訴えかけてくるカットニスのカリスマ性が革命の鍵となる。その心の動きを体感させられて、表と裏の思惑を観せられることで、複雑な感情を抱かせられる。これが堪らない。
・・・カットニスも1人の人間であるってところも強調してるんですよね。シェルターへの避難の際、階段で蹲っている彼女がその他大勢である内の1人に助けられるという。

 終わり方も何とも秀逸だった。首相の演説を聴き、1つになっている民衆たち。確実に今の世界から変革に向かっているものの、何か違和感を抱くカタチとなっている。それを念押しするかのように、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるプルターク・ヘヴンズビーが首相のスピーチを横で口ずさんでいたりする。そして何よりもカットニスが何のために戦ったのかという1つの真実を付きつけるカタチで、これから彼女は何を拠り所に、何のために戦うのかという疑問符を投げかけて終わるのである。
 彼らはいったいどこに向かっているのだろうか。革命を成功させたとして、その先にはいったい何が待ち受けているのだろうか。  

〇余談 
 4って書いてFORって認識されるアレは何なん?? 

 MOCKINGJAYって何だよ? ハンガー・ゲーム復習しておいたのに浸透してないこのワード。そういや、1と2は吹替えで観たんだったか・・・。いやいや、字幕で観たぞと。単語を目にしない限り、聴きとれんわな~。

〇最後に
 「ハンガー・ゲーム」シリーズ楽しく観ている自分ではあるが、サクセス部分に何かと力を入れる傾向があり、若干長ったらしさを感じてはいる。このファイナルも導入が何かと退屈に感じてしまうものの、それらには意味があったのだと感じさせてくれる出来になっている、と勝手に感心している。

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