2015年6月15日月曜日

パズル(2014)

パズル[DVD]


~ピース~ 

〇はじめに 
 とりあえず設定(キャラ)と事件(行動)とで一貫性が無さ過ぎる。ゲームの用意周到具合、実行力をそこまでする必要があるのかというくらいに観せつけてくるにも関わらず、最後なぜ肉弾戦になるのか・・・。犯人側がサイコパスとすれば何ら問題は無いのだろう。我々が勝手に決め付けている常識というものが通用しないのだから。

〇こんな話 
 型にはまりたくない、はまらない、はまることのできない者たちの物語。

〇パズル
 はじめ、いじめだと思いきや、無駄なクラスの統率感の演出。これはうまかったように思う。あのうざさたときたら・・・。主人公が最後のパズルのピースをはめることで完成すると観せる、一見上手くいっている集団の関係性。集団を良く見せるために、個人の意思を抑圧というか強制(矯正か)する。型にはめるというところで、パズルという意味なのだろう。まぁもうちょっと裏側が描かれても良かったかなとも。日常パートが欲しくあった。
・・・いや、「平和」とパズルの「ピース」を掛けたのか。皆が平和という「ピース」にはまれば、逆か、1人1人がそもそも「平和(ピース)」であると?? 皆で平和を築きましょうと。「One for All, All for One」みたいな感じか。

〇痛み 
 グロテスク(というよりバイオレンスな表現による痛々しさ)な表現が映えているのは誉めるべきところなのだろう。これは身体的な部分での痛みだ。しかしだ、これと対比させる上で夏帆が演じる少女の心の、精神的な痛みをもっと映えさせるべきではなかったのだろうか。自殺未遂、血に対する何かしらのトラウマ、復讐シーンでそれは十分なのか。まぁ下心なのだが、グロに対するエロの要素が薄すぎやしないだろうか。彼女の恨み辛みによる復讐、それが暴力によって行われ、身体的な痛々しさをまざまざと見せつけてくる。ここがあまりピンと来ない(十分だった方々はすみません)。グロテスクな部分が何か勿体無く感じる。ん~、わからん。 

〇??? 
 とりあえず、解き放たれたイグアナの件がわからん。完全飼育されていた、いやイグアナという力が抑えられていたととるのか。それと血まみれで狂喜乱舞する中村梓の対面。???

〇最後に
 母と息子(主人公)の関係と、主人公と中村梓の関係の衝突みたいなのが描かれそうで、中途半端で。ここもよくわからんかったな。世界を壊すみたいなキャッチコピーだそうだから、関係してるんだろうな。学校、クラス、親子、友人、恋人(男と女?)・・・世界がキーワードってな感じかな。
・・・ではでは。

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