2018年5月6日日曜日

パシフィック・リム:アップライジング(2018)

字幕翻訳:松崎広幸



~イマイチやわ…~


〇はじめに
 若手の台頭を謳うなら、思春期特有の甘酸っぱさというか気恥ずかしさみたいなものを前面に押し出して欲しかったな。中心となる2人もそうなんだけど、どうもそれぞれのキャラの実戦(実践)へと向けた流れが唐突過ぎて… 次回作並びにシリーズを追いかけたくなる様なキャラクターがこの作品では構築されなかったよ。

 まだ間に合うから、芦田愛菜、鈴木福を起用してほしい。





〇想起する作品
 「アイアンマン2」(2010)
 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」(2010)
 「エンダーのゲーム」(2013)
 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)
 「チャッピー」(2015)
 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(2016)






〇こんな話
 前作から10年後の世界で再び怪獣戦争勃発…



〇アガらないのよね…
 2人の人物の葛藤を主軸に人間ドラマの下地を形成するのは良いのだが、これとロボットバトルとの橋渡しが皆無なんだよね。その〇〇というロボットの特徴は△△で…という外側からのアプローチと、どんな人間がどんな思いで搭乗し戦っているのか…という内側からのアプローチがリンクしない。リンクしないというより、そもそもどちらも無いと言った方が正しいのだろう・・・

 ざっくり言うと、キャラもロボットも見分けがつかない。ただこれだけなんだけどさ・・・

 できれば近距離タイプに遠距離タイプに、前線部隊と支援部隊と、陸海空と…ってな組み分けが欲しいんだけど、せめて色合いだけでも顕著にしてほしかったかな。

 あと刀や剣って振り回すだけが能じゃないっていうかさ。鞘から抜いてなんぼだし、握ってなんぼなのよね。一連の動作からの構えっていうのかな。こういった浪漫も追及してほしかったな。


 10年という月日の経過、真新しさとして無人機だけってのも寂しかった。突然の怪獣の襲来によりそもそもイェーガーに乗り込めないという件があったが、こういった緊急事態にこそ対処できる対策を講じていると観せてほしかった。

 イェーガーが発進するまでのシークエンスで観せてくれたってよかったんだ。イェーガーのコックピットは胸部ではなく頭部にあるが故に搭乗が困難であり、そこからシンクロしなければならず…etc、と幾重もの手間があったはずだ。そこをどう解消しているのかスムーズに進行させるのかと期待する面があったにも関わらず、そういった合間の部分をほとんど描かず、地上で戦いに意気込んだ次の瞬間にはイェーガーに乗って戦っているとして省いてしまったのは悪手だろう。

・・・まぁ前作でそういった部分がどうなってたのか覚えてないんだけど。


 シリーズ化を匂わせるのは結構なんだけど、前作で築いた「パシフィック・リム」という色(ん~ブランド?)が薄まったというか。同じジャンルで区別がつかなくなる作品が溢れてるけど、この作品も「トランスフォーマー」の後追いみたいなカタチに収束するんじゃないかと思うと悲しくなるね。あちらみたいな既定路線なんていらないんだよ。頑張って欲しい。





〇最後に
 続投させる気がそもそも無いのかはわからないが、せめてそれぞれのキャラ立ちはもっともっともっと意識してほしかったな。マッケンユーもまだ生きてることだし、こうなったら「ちはやふる」メンバーで撮ってくれよ。絶対良くなると思うよ。



 ではでは・・・



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