2016年7月12日火曜日

ビギニング(2015)

ビギニング


~子~


〇はじめに
 原題「TERMINUS」 終点、終着点、終端・・・

 今のところの人類の行く末・・・

 というより人類たる者の宿命・・・かな


〇想起する作品

 「ノア 約束の舟」(2014)



〇こんな話
 現代版ノアの箱舟的な・・・

〇子
 イランにてターミナス作戦が展開されているのだとか。素人兵士10万人を派兵すると。訓練にて死傷者は減るとしているが、そううまくはいかないようだ。1日23人→35人の命が失われている。

 科学技術の時代にも関わらず、素人兵をわざわざ戦場に送り死なせていると嘆いている者がいた。そして帰還した負傷兵(退役軍人)は無職だと。

 ある者の妻子は徴兵を逃れるためにカナダへ移住したのだとか。ある者は負傷しリハビリセンターにて生活している。ある者は娘の学費のために働きづめだが仕事が無い。

 ざっくりまとめるとわざわざ負の遺産を築いていると。世界を社会を混沌に貶めていると。


 そんなところに究極失われた命をも蘇らせるナニカが降ってくる。手術にて提供した腎臓が、戦場で失った足が帰ってくる。

 各遺伝子の対立遺伝子が入っているのだとか。対立というところを単純に片方の腎臓と足で観せたのは簡易化のためか? 創造主と位置付けていた。これを使えば世界は平和になると叫ぶ者がいる。人類を生んだものを見つけたら平和になると。


 ちょっと待て。この考えは人類誕生が原点・グラウンドゼロという前提の上で成り立つものなんだ。人類誕生には決して偏りが無かったのかどうなのか。人類が混沌に陥ったのはいったいどこからなのか。そもそも平和とは何を基準としたものなのかというところは偏見及び問いかけなのか。


 退役軍人はPTSDに悩んでいたようにも見える。失った足が戻ったところでそれは解消されるのか。人間のベースは何なのか。必ずしも五体満足だけでその人間を補えるのか。ただカタチを取り繕っただけではないのか。手足を失って帰ってきた軍人を売国奴だと唾を吐きかける者もいた。彼らはいったい戦場で何を失ってきたのか。益してや彼らを非難できる者がいるのかどうなのか。


 幻肢の話が挿まれていた。切断する瞬間を見ていればと。

 自らの体から失われたものを自覚するという行為。それを受け入れ彼は今を生きているわけだ。訴えているわけだ。懸命にリハビリに取り組む画が挿まれていた。そんな者に、手足が生えてくると訴えるのである。彼の決断は・・・
 

 最後の容れ物は子宮を模してのモノなのだろう。生と死と再生として観せようとしたのか。一組の男女が世界に産み落とされた。

 頻りに母親を描いていたのも、父親の誕生日を意識づけしたのも、giftを送ったのも。入隊者を選んでいたってのも選民思想的な位置づけなのかな。米軍は今やホモとメキシコ人だらけだと。アメリカの肉はどこへ行ったと叫ぶ者もいた。中国産ばかりだと。


 父は娘について妻に言ったのだとか。こんな世の中に生まれるのは不憫だと。でも2人がいれば・・・

 なぜ神はこんなにも争いの絶えない人間を世界に産み落としたのか。世界を築かせたのか。親と子、神と人間。究極的にこの対比に落ち着くという事でいいのだろうか。


 ようわからんのは人類はやり直すチャンスを与えられたのか、同じ罪を犯すという歴史は繰り返されるというところなのか。それらを含めて人類の選択に委ねられているということなのか。 というところ。



〇最後に
 総じて、わからない。以上。

 ではでは・・・


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