2016年7月21日木曜日

グレイヴ・エンカウンターズ(2011)

グレイヴ・エンカウンターズ


~フィクション~

〇はじめに
















 静止画で観てしまうとちゃちいな。



〇想起する作品
 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)


〇こんな話
 とある病院に幽霊が出るらしいよ~ 取材だああああああああああああああああああああ





〇フィクション
 まずこれは映画ではないという前振りが入る。そして一切映像に手は加えられておらず時系列順に繋ぎ合わせただけだと。これを踏まえるとカメラの量から相当編集頑張ったのね、となる。

 そして観せられる創作・編集ありきで視聴者を意識して作られるドキュメンタリー番組。お金を渡し彼らの望む証言をさせる画が観せられる。カメラで写真を撮った直後に現像したものが挿入されている。撮影段階の舞台裏を観せられ、さらに編集段階の意図も意識させる。全て作為的なわけだ。

 この作品の経緯をまとめると、

 真実(事実)を全てを映し出した映像を作為的に編集したわけではなく、

 作為的に撮られた映像を作為的に編集したもの、

ということになる。まず前者を意識させている。その後の映像で段々と後者なのだろうと自覚していくわけである。

 感覚的にだが前者の方が嘘っぽく感じないだろうか。嘘でメッキするよりも、嘘を塗りたくった方が何かあるなと感じないだろうか。結局は場合によるわけだけど・・・

 本作は前者から後者への移行で真実であるとした部分にひたすらにひたすらに嘘を塗りたくりはじめる。前者だけであればはいはい嘘嘘ということになるが、だんだんとそれがくどくなると、???何かあるな(ニヤリ)となるわけである。

 これはフィクション前提というところを揺らがせることに機能する。たくさんの嘘の中に真実を少し散りばめる。別に逆でも構わないのだが、その少しが徐々に増幅していくのである。本当かもしれない嘘かもしれない。疑念を抱かせるだけで十分なわけだ。これが続編と絡まって中々にうまいと感じるわけだが、今作だけではまだ何とも言えない。


〇最後に
 全体的に胡散臭さが先行するが、主観映像による後ろ盾の無さや孤独感を高めるために、定点カメラによる焦らしや仲間が集合している画を挿れうまく恐怖の演出が為されていたと思う(強がり)。


 ではでは・・・




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