2018年3月4日日曜日

マンハント(2017)

字幕翻訳:水野衛子


~音ズレ~


〇はじめに
 とりあえずテンポが悪い・・・



〇想起する作品
 「SCOOP!」(2016)





〇こんな話
 これは仁侠映画。




〇音ズレ
 吹替えする意味あったの?

 動画投稿サイトとかで、まぁ特にアダルト方面のモノを眺めてるとたまにありませんかね・・・ 丁度求めていた良い塩梅の動画なのに、あれ?動きと音が合ってない…と乗り切れない事が。無いか・・・

 より良きモノをという欲求…この心の準備に反する身体のタイミングとの狭間から来る焦燥感から、そのシチュエーションに適した音、口の動きに合った声や言葉といった具合に、〇〇は〇〇であるべきだという勝手な理想が自分の中に築き上げられ、その理想に現実が追いつきピタリと一致しそうだった中での不一致。君に決めたと意気揚々と決意を固めた末の挫折・・・


 予告編で期待を煽られて本編を観た時のギャップってのもそうなんだけど。こちらの例えを一番に持ってこいって話なんだけど・・・ この期待とガッカリってのは断片的な情報を自らのデータベースと照合することで何かしら決めつけ、希望的観測を行ったことで生まれるものでね。傾向からの対策…経験からの憶測…

 自分の中で答えが出ていて相手の応答を聞く気などさらさら無いにも関わらず一応質問を投げかけてみる…みたいな感じかな。

 自分の中で勝手に完成を見ようとしていたものがあるのに、あとほんの一歩だった矢先にズレを感じる。これ途端に萎えるんですよね。もう一回イチから再構築しなければならなくなるから。



 まずこれ仁侠映画なのか(^^;というギャップに始まり、

 そこまでアクションもすごくなくない?というガッカリに… 

 一番に…特には桜庭ななみが滅茶苦茶可愛いくせに滅茶苦茶口の動きと台詞が合ってないというギャップ。


 日本語、中国語、英語と入り乱れる国際色豊かなのも演出の一環なんだろうけど、そもそも日本人と中国人との間が合ってないってのもあるんだよね。

 日本という見慣れた光景に住み慣れた舞台、出演者の多くに日本人という顔立ちがあるにも関わらず知らない世界が終始付きまとうのがツライ。

 外国人が間違った日本文化を基に作る作品はまだ許容できる。明らかに違うから。違和感とかいうズレみたいなものではなく別物だから。

 でもこの作品は中途半端に寄せている、いやジョン・ウーという監督がリスペクトとして抽出しただろう日本文化とその抑揚の付け方と、本来持つはずだろう日本文化の味がほんの微妙にズレているのが問題な気がする。


・・・まぁこの辺りは個人の感性や感覚の問題も大きいんだけどね。


 とりあえず全体的に間が悪かった。テンポが良ければまた違ったのかな?





〇余談
 桜庭ななみが被害者女性になりきって襲われるシーンがあるんだけど、ここは被害者女性の召していた衣装もシンクロさせるべきだったよね。




〇最後に
 「ペイチェック 消された記憶」(2003)は好きだけど、「ミッション:インポッシブル2」(2000)はシリーズで観ると異質なんだよね。ジョン・ウーは中国で中国映画撮ってほしいな。日本人監督が海外に進出する事でも言われてるのかもしれないけど、ノリや間ってのは通じえない部分があるんだよね。そんな壁を乗り越えて圧倒させてしまう力があればまた別なんだけど。


 ではでは・・・





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