2016年1月13日水曜日

劇場版 MOZU(2015)

~ダルマ落とし~



〇はじめに
 エレナ役の子、能年玲奈に似てる。時折橋本愛、さらには橋本環奈も感じる。この子の知的障害設定は必要だったのか。自分の存在価値を自覚云々てなところなのか・・・ これから来るカオスに向けての・・・ 自閉症が演技だったとかだったらまたおもしろくなってきそうなのに・・・


〇想起する作品
 「96時間」シリーズ
 「ルパン三世VS名探偵コナン」
 「嘘喰い」


〇こんな話
 ダルマ落としで遊ぼう。


〇感想
 MOZUシリーズを全部観ている前提だが、バトルものでシリーズものに精通している人間であれば相当に楽しめるのではなかろうか。某週刊少年ジャンプなどが好む描き方と言うか。シリーズを通して実力が証明された者たち。これが新たな敵、そしてシリーズを通して追いかけている大いなる敵と相対していくこととなる。その上で彼らが指標となっていく。最初の西島さんはマジでかっこよかった。松坂桃李演じる殺し屋がテロ事件を起こしての、それを見て我々が感じる無力感・焦燥感。あの場所にいたならば・・・。もしあいつがこの場所にいてくれたならば・・・。たらればをひたすらに追及、妄想する。そこに彼らの真の狙いに遭遇することとなる西島秀俊演じる倉木だ。襲撃が起きてからの間髪入れずの特攻。まじかっけえ。そして蹴り上げるの好きね。そっからのつながりの描かれ方もうまかった。

 今回のテーマは「娘」だったのか。娘のためなら何でもする大杉。娘の死に囚われる倉木。精子バンクダルマ。いや「子ども」とするか。いや大きくは「家族」か。明星も関わってくるしな。


〇できれば・・・
 長谷川博己の役がドラマにおいてはただのウザ男だったが、劇場版ではっちゃける様は全く異なって見える。こいつのキャラが堪らない。何かを期待せずにはいられない。できればもっともっとも~っとはっちゃけてくれて、ふざけてくれて良かった。新世界よりを爆音で流しながらの倉木救出。このセンス、嫌いじゃない。でもでも何の前触れもなくいきなりRPG?ぶっ放してくれてもよかった。そっちの方がぶっ飛んでる感出ると思う・・・

 松坂桃李が大杉の娘を誘拐する場面。もっと主要キャラがやられてくれた方が良かった。彼が敬愛する者の存在を意識させるだけでも十分だろうが、より脅威を感じたことだろう。「相棒」シリーズにおけるいつも特命係を覗く2人みたいな立ち位置だった人でしょ、アレ。課長クラスをもってきてほしかったな~。最悪大河内さん。


〇余談
 オリジナルVS模倣犯 とか 強すぎるナイフの飛ばし屋があっけなく死ぬ とか どっかで見たことあるんだよな~・・・ 何だったか・・・、思い出せない。



〇最後に
 もっともっとも~っとやってくれてよかった。シリーズではなく単体だったら酷評してる。格闘シーンやカーアクションと力を入れて観せたいであろうことはわかる。この辺を演出方法を変えるというか順番を入れ替えるだけでもっとおもしろくなるだろうし、尺も絞れる。さらには別のところにも手が回せたんじゃないのかな~・・・ 

 シーズン1からこの作品までを1本の映画として如何にまとめられるかが、これからの日本アクション映画の鍵となるのではないだろうか、とえらそうなことを言ってみる。

 ではでは・・・



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