2015年11月9日月曜日

ファンタスティック・フォー(2015)

字幕翻訳:風間綾平


~パターン~ 


〇はじめに 
 あたしゃ好きですけどねこれ。導入はピカイチでしたし。こんな天才実際おるんやろな~。 


〇想起する作品 
 「ザ・フライ」(1986)
 ・・・物体再構築ネタ。

 「プロメテウス」(2012)  
 ・・・先遣隊がミスを犯すところね。アポロ計画に関することが話題となる場面があるのだが、おそらく科学者が脚光を浴びないことの問題の1つはここにある。探究心の塊が故にズケズケと進んでいってしまう。引き際を知らない。いやこの挑戦的野心こそが成功の秘訣でもあるんだけどね・・・。命令を一番に遂行する部隊の方が効率は格段に良いわけでね。



〇こんな話 
 ファンタスティックフォーと名付けるまでのお話。


〇パターン 
 音楽はパターンであるとスー。パターンを意識させて、期待させると。この映画は当にその期待を植えつけ、そのままほったらかしにする作品である。物語が動き出しそう、面白くなりそう・・・のまま終わる(正確にはクライマックスが肩透かしってところかな)。この焦らし方は一級品だ。面白くさせるための土台はこれでもかとうまく作っていた・・・・んだけどな~。


 教師が、世界が否定する世界で見せつける天才少年の実力。ニンテドー64を大量に積んでるのはおもろかった。今だったらPS4か。そしてそれを独自に縮小化及び効率化。往来をも可能にもした。この科学者・研究者のワクワクする飽くなき探求心を見せつけた後に、大人の事情を絡ませてくるあたりもさすがである。
 そしてアポロ宇宙船を作ったのは誰だと。アームストロングしか知らんだろと。だがあいつは誰かの夢を代わりに叶えただけだ。なのに有名になっちまう。科学者はいつも日の目を見ない。ってな感じで勝手に装置使っちゃうと。
・・・この辺まで堪らんかったけどね~


 研究が奪われるのと、その後の展開ってのはNASAが軍事組織であることへの皮肉だったりするのか・・・??


〇破壊と再生
 地球のエネルギー問題に関する研究だった。


 ずっと孤独だったビクター。地球を救う意味があるのかと。破壊論者(破滅論?どっちで訳してたっけ・・・)。 
 協力し合えと他4人。世界を良くしたいと。地球を守ろうと試みる。 

 これが神と人との対比なのか。バベルの塔とか・・・。人が神に近づこうとする、干渉しようとする。


 転送装置のドアが互いの世界を隔絶する役割だったわけでこれを侵したことで、力を手に入れる。
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 テレポーテーションという技術は、物体をそのまま転送するわけではなく、一旦分解して何かしらのデータを基に再構成・再構築するってな背景を知っとく必要があるのかな。「タイムライン」ってな作品がわかりやすいと思う。

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 別世界に干渉したことへの罪、代償としとくか、いやリスク・・・(そもそも両世界を繋ぐ穴があることか・・・)。これがビクターなわけで。


 人類自ら地球を滅ぼし、救済もするってな見方もできる。破壊論者ってのが彼の設定であるが、この価値観に至ったのもそもそもがめつい人間たちの行動に晒されてきたからで。人類には救う価値がある、価値が無いってな両極端な思考を、人類は自ら作り出し、選択することを許されている。

 この辺を壮大に描こうとしたのがこの作品?? とまとめておこう。


 問題はクライマックスね。せめてここをもっとうまく観せてればな~。

 1 VS 多(4人)の構図。もう少し協力プレイをだな。というより力を合わせたという結果を感じさせてほしいわけです。コンビネーション技はわかるんだけど。わかりにくいんだわさ、ビクターとの対比が。能力の違いだけではな~。万能タイプVS限定タイプ。最悪合体技でも良かったんでねえの・・・
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 「オ、オラに元気を・・・」ってのだと、あ~力が集まって行くね~って感じるじゃないですか。強大な1人の敵に、その他大勢の微力な力を全結集して立ち向かう。ワクワクすっぞ。

 あとなんだ? シャッフル同盟拳みたいなさ。根性論ね。あれ? あれは怒りによるスーパーモードじゃなくて明鏡止水か。

 典型的なのが戦隊ものか。必ず最後1人の相手に巨大合体ロボで戦う。
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 この辺の構図をもっとうまく観せておけば私の妄想ももっと勝手に広がったことだろう。 

 



〇余談 
 スーかわいい。もうちょいスーツで体のラインをだな、強調してだな・・・色香を・・・  
 猿の惑星に出てくるような顔にも時折見えますがね。



〇最後に
 監督が「俺が作った」と言える作品を是非とも観てみたかった。

 ではでは・・・

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