2016年2月12日金曜日

ブラック・スキャンダル(2015)

字幕翻訳:松浦美奈


~人間関係~

〇はじめに
 とりあえず中盤記憶が無く、おそらく寝てしまっていたのであろうけれど、なんとか捻りだす。


〇想起する作品
 「ニュースの天才」(2003)
 「ミスティックリバー」(2003)
 「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006)
 「フリーランサー NY捜査線」(2012)
 
〇こんな話
 ギャングとFBIと上院議員と・・・



〇関係性
 人と人との関係は何を基準とするのか。まずは付き合いの時間か。そこにその他もろもろの要素が絡んでくる。親子、兄弟といった血縁関係。恋人、友人といったプライベートなもの。先輩後輩、上司部下といった学校や仕事といった公的な関係。中には時間を超越するものもあるのかもしれない。信用や信頼は付き合いの時間には必ずしも比例しない。

 これらの関係性に対して観せるジョニーデップの空気作りはすばらしかった。彼は裏切りを許さない、ひたすらに密告者を排除していく。ここに彼の変化や、いや変わらない孤独が見えるのか・・・

 1つ夕食のシーンを挙げてみる。モリス?がステーキを披露するわけだが、そのステーキがうまいからレシピを教えてくれとバルジャー。はじめは家族で秘伝のものだから教えられないと言うものの、結局は教えるのである。ここに彼は喰いつく。家族の秘密をこんな簡単にバラすのかと。

 この状況の場合、モリスがバルジャーにはたらかせた力は、彼に対する恐怖というよりも、付き合いにおける馴れ合いや信用というものであろう。彼だからこそ家族の秘密であろうとバラした、ととるべきなのである。仲の良いダチならある程度踏み込んだことでも話すでしょうに。しかしバルジャーは冗談とは言いながら、脅しをかけたのである。

 そんなモリスの気遣いも感じ取れないほどの状況。臆病者であれってな話なのであろうが・・・。それほど神経質になっていたというのもあるのだろう。こちらの方が強いのか。組織が大きくなろうとも、彼が信頼をおける人物は側にいなかったと。彼の周辺の人物の自白から始めたのも、そのためか。


 それ故に事態の収拾がつかなくなっていく。穴が広がっていく。ぐちゃぐちゃぐちゃ!! ってなっていく様はおもしろかったかな。




〇最後に
 ジョニー・デップのこの感じは久しぶりだった。しかしこの手のジャンルは自分は苦手なようだ。

 ではでは・・・


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