2016年4月7日木曜日

ディヴァイド(2011)

ディヴァイド[DVD]


~生き方死に方~

〇はじめに
 ぼのぼのの恐怖が今、蘇る。
  ・・・しまっちゃうおじさんっての知ってますかね??


〇こんな話
 突如はじまった核戦争? 逃げ込んだ先は天国か地獄か。

〇生き方死に方
 アパートの住人たちが管理人の地下シェルターに管理人の制止を振り切り逃げ込む。日常であれば全て彼の所有物。場所も、食糧も、水も、その他もろもろの設備等々。そりゃあイライラするよね。勝手に入ってきて、ぶつくさ文句言いまくるわけだから。仲違いや、不協和音の要素としてまず持ち込んだのはうまい。

 管理人の気持ちはわかる。自分の所有物を貪り尽くす輩に良い感情など抱かない。お邪魔されてるわけですからね。この状況で自分の空間を欲しがるのは必至。さらにそれを侵されるとなりゃね。しかもこの人、最低限の空間と食糧は分けてやってるわけで。それをずけずけと何でお前だけ良い思いをしやがると土足で踏み込んでくる奴らがいる。エゴ、エゴ、エゴだ。ゴミどもが。それに何だかんだあやかる者たちもゴミどもと何ら変わらない。生きたいとするのは良い。そうまでして生き残ってどうするんだよ。ま~極限状態の中そんなことは気にしてられないか。結局一番まともだったのは管理人だった。


 そして突如現れた謎の者たち。地上の様子がわからない、おそらく汚染されているだろうとし、建前上これからの世代のため、人類の存続のためであろう、子どもを連れ去って行く。ワクチン開発のための被験体か。本音は、ここでこれから繰り広げられるであろう惨劇を目にしないようにと子どもを連れ去る必要があったってなところか。

 ま~ここでひと騒動あるわけだが・・・、ここからさらに何騒動もあるわけだが、これがラストにつながる。そのラストの画を観るためにひたすらにこのぐちゃぐちゃした人間関係を楽しむわけよ。

 人間の汚い部分をひたすらに見せつけられ、曝け出し、同様のゴミに成り下がり、糞塗れ、いや当に糞になることでやっと広がる光景。







































 最初の攻撃の際にさっさと死んだ方が良かったのか。シェルターの中で理性を、人間性を捨ててまで生き残った方が良かったのか。外の世界を見ることなく誰かを想って死んでいった方が良かったのか。外の世界を、現実を目の当たりにした彼女は独り何を想うのか。


〇最後に
 人間死ぬときゃ死にます。早いか遅いかだけです。世界も終わる時は終わります。そしてそれは確実に来ます。

 ではでは・・・

 



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