2016年3月4日金曜日

愛しき人生のつくりかた(2015)

字幕翻訳:古田由紀子


~ユーモア~


〇はじめに
 全体的に対比されるべきトーンの配置が絶妙。死は必然であるが、生きている中でなんだかんだ何とかなってしまう安心感は心地良い。家族というつながりに翻弄されながらの、結局のところの仲睦まじさも堪らない。


〇こんな話
 墓地を間違えるお話。



〇ユーモラス
 兄弟3人そろって後ろから禿げ頭を並べるシーンはさすがだよな~。この辺のユーモア堪らないんだよ。でさ~、その息子よ。ホテルの夜勤の仕事をするわけなんだけど、おばあちゃんに父親譲りねみたいな話が為されるわけで。で、その父親はというと残業なんのそのみたいな件が挿みこまれてまして。つまり息子も禿げるでしょうってなところにつながるんだよね。遺伝や似た者同士ってなつながりの話なわけでね。

 家族間(夫婦間)で必要最低限のコミュニケーションを省略する父親と、形式上(仕事上)の省略できる質問を敢えて聞く警察官。この辺りもな~(笑)  適度な感じが難しいんですよね~。そっからの「未来の旦那さん(夫?)よ」と。何なんだよあの小恥ずかしいアプローチ。素敵やわ~。


 同居人の携帯の着信がポケモンだったのにはつい笑っちまった。その後プレイしてるし。この辺の位置づけがイマイチわからんかったが、彼の近しい存在としておばあちゃんと対比されてるわけだったんだよね、きっと。携帯と絵葉書とかさ。おばあちゃんの旅立ちに対しての、ポケモンというゲームの中での旅立ちだったんかな? 単にオタク気質、若者ってな話?

 ラビオラとコーラww 
 ・・・反対にしてみたとかなんとか。これは「最悪だ」ってところにつながるのか? 父親の愚痴を聴いた際に何か同じ台詞吐いてたような・・・ 単純に反対ってな意識なのかな・・・


 家族と職場における欠員。職場ではすぐに後任がその穴に収まる。それに対しての葬儀なのよね。葬式(葬儀)という別れの場であるはずが、実は出会いや再会といった場でもあるというね。最初と最後の繋げ方はあからさまだけれど、そんなん気にしない気にしない。

 人はいつか必ず死ぬ。しかしそれまでの生という事象の中で、新しく何かを始めたり再スタートを切ったりと人生の選択はいくらでもできるわけで。それを支える人間関係なのよね。どうでもいい言葉や、ただのお世辞だとしても、その人の人生に何かしら影響を与えていく。

 その中でもスタンドのおっちゃんの件は最高だよね。


「待つな、念じれば24時間以内に現れる」

「現在がダメなら過去を・・・(どうのこうの)」

 忘れちった。見つめ直せ、とかだったかな。

 ちょっとチョコ買ってこよっと。



〇最後に
 あちらさんのシャレっ気が堪らんのよね。なんでこううまい言い回しというか皮肉めいたこともうまくオブラートに包んで(包んでるかは知らん)、相手側が察するということにつなげられる文言が口をついて出てくるのか。よく頭が回るよ。私も意識してみよ。


 ではでは・・・

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