2016年3月14日月曜日

桜ノ雨(2015)

~好き~

〇はじめに
 内気で人見知りな少女を山本舞香が見事に演じていたと思う。私自身のまぁ~それはそれはあっさい人生経験上、彼女の顔(表情及び人相)から判断するに、本当にこの主人公のような性格なのではないか。陰りとかがほんとに絶妙。


〇想起する作品
 「耳をすませば」(1995)
 「うた魂♪」(2008)
 「くちびるに歌を」(2014)
 「ガールズ・ステップ」(2015)
 「幕が上がる」(2015)

  ・・・この辺りが好きであれば。


〇こんな話
 桜ノ雨を歌う。

〇好き
 桜ノ雨という歌が主軸にあるわけだが・・・

 合唱部における葛藤。歌いたい歌を歌うのか。コンクールで金賞を取るための歌を歌うのか。聴いてくれる人を楽しませるには歌っている人が楽しまなくては。


 好きなことだけをやりたい。歌いたい。

 途中から危惧していた展開となってしまった。正直この展開はやっていただきたくなかった。しかししっかりとフォローは入っていた。

 コンクールの合唱曲を本番当日に突如、しかも本番直前、もう歌いだそうとするところで変更するわけであるが。あのさ~、踏むべき段階や形式ってものがあるでしょと。課題曲は提出しているだろうし。そもそも全体で一切練習していないでしょと。別のイベントでは歌っていたようだが・・・

 ここでもう一つ気になったのよ。桜ノ雨ならばすぐに歌えるのに、ってな台詞が事前に入る。これは桜ノ雨という歌に対する彼らの感情、言うなれば愛情表現なのだろうが、どうも最後の件と照らし合わせてみると、合唱というものを、その他の出場校を軽視していると観られてしまうのである。もう少し細かい配慮があっても良かった気がする。


 失格となったと。

 これが世間の目(いや声としておいた方が良いな)という位置づけなのだろう。誰だって好きなことばかりをやって生きていきたい。しかし社会で生きていく上では誰かしらが何かしらの負担を、責任を負わなければならない。何かしらを我慢しなければ、犠牲にしなければ維持することができない関係性が必ずある。そのためにルールがあり、わざわざ行動を制限しているんだ。1人のわがままを許したらどうなるのかと。

 この作品では合唱部のいざこざ、先輩と後輩、恋愛事情なんかと少し絡められたりしていたのかな。特には恋愛事情か。いや、合唱とコンクールかな・・・ 強制花火大会もあったな。


 でも・・・

 それをわかっていても彼らの夢を叶えてやりたいと思うんだ。それが顧問の先生の、そして先輩の想いとしても描かれたのだろう。

 歌っている彼らの顔を、表情を観ろよ。今しか、この一瞬でしか切り取れないものがあるんだよ。守ってやろうよ。この経験が何に繋がるかはわからない。何にも繋がらないかもしれない。だから何だよ。彼らの歌声に耳を澄ませてみろよ。しっかりと聴いてやれよ。そう自分に言い聞かせたよ。それぐらい良い歌だったよ、合唱だったよ。


 

 最後はべったべったの展開でしたね。桜ノ雨のイメージは・・・ まぁ~ロマンチックですこと。



〇余談
 久松郁実がどうしても狡い奴にしか見えない。せめて黒髪にしてほしかった。

 未来の友人の友梨のね、「余計な気持ちなんかじゃない」は心打たれたね。


〇最後に
 是非金魚の糞になりたい。井上由貴さんね、こういう笑顔できる子好きよ。

 ではでは・・・。


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