2017年9月11日月曜日

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017)



~懐かしいわぁしみじみ~


〇はじめに
 なんでジム戦エリカなんだろうと思ったけど、タケシカスミの次だっけ? いやそんなことないよな・・・ 個人的にはナツメが好きなんだけど・・・





〇こんな話
 あの子のスカートの中、下から見るか?下から見るか?


 






〇懐古
 ポケモンに親しんできた身としては、サトシとピカチュウの馴れ初めから回想前提懐古前提の駆け足な展開、言わばダイジェストでお送りされる様は思い出の照らし合わせとしてとても感慨深いものがある。

 しかしそれ故に欲も出てくる。他にもサトシはたくさんのポケモンと触れ合ってきたんだ。私が特に覚えているのはピジョットの件。当時超戦力だったはずのピジョットと別れるのかとヤキモキしたものだ。ベトベトンのオーキドLOVEとか、今までにゲットしてきたポケモンへの配慮もすばらしかったよね。ゲームでキングラーを育てるきっかけとなったのもアニメにてはかいこうせんを覚えると知ったからだった。対タケシに至るまでにバタフリーに進化させておく必要があるんだ。リザードンにしようともカスミを前にした絶望。自転車が引き換え券ではなく買えるものだと思い込みひたすらにお金を集めたが全く届く気配がなかったのも良い思い出だ。ゲームの話に逸れてしまったが、もっともっといろんな出会いがあり別れがあった。印象度なんて人それぞれで想うところはいろいろあるだろうが。全てを回収するのは映画という尺では難しいだろうが与えられるともっともっとと欲が出てきてしまう。ただそういったことも想起できるようにと配慮は為されていたのだからこれはこれで良いのだろう。


 そしてもう一点この作品単体として評価すると少し気になるところがある。ヒトカゲの件が中心に据えられているが、どうも進化の速度が速く感じる。サトシの成長と並行して描かれることで解消しようとしているのかもしれないが、それでも尚違和感は拭えない。制限時間を設けられてアルバムをめくっている感じとでも言おうか。どこか肝心な部分が抜け落ちても成長を余儀なくされている感が付きまとう。

 これも結局はポケモンに対する各々の記憶との兼ね合いがあるんだけど・・・私の場合として例えを挙げるのであれば・・・

 リザードには何か決めポーズは無かったか?

 地球投げは当時どのように描写されていたのか?

 リザードンになってからのサトシとの交流がまた熱いんだよ!!

 出来事としてなぞるのはもちろんなのだが、中心に据えるのであればもう少しそれぞれに定着しているだろう記憶への細かな配慮があってよかった。当時のポケモン世代が親になり、その子どもたちと観に行くというのがターゲットでしょ。そんな親子で今一度ポケモンに触れ合おうとする、新たにポケモンに向き合おうとする。そういった感情をこの作品で、そしてこれまでの作品を見返したときにリンクするようにしてほしかった。

 前々からポケモンという作品は、トレーナーはただ指示を出しているだけで特に何もせず、頑張っているのはポケモンだけじゃないかという皮肉な話がある。そこを責められこの作品は反論できるのかと。薄汚れてしまった大人たちの心を晴らす勢いがこの作品にはどこまであったのかと。この問題の解消にあとほんのもう少しだけ気を遣ってほしくあった。






〇最後に
 まぁなんにせよ楽しかったよ。エンドロールでタケシが映った瞬間少し潤んだくらいだ。でも次こういうのやるならカスミを全面的に出してくれ。


 ではでは・・・



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