2017年2月14日火曜日

KING GAME(2009)

KING GAME


~足りない~


〇はじめに
 後出し後出しというか展開のはちゃめちゃ感、いやどうでもよくなってる感投げやり感は江川達也臭がするが、その各分野における濃さがマイルドになり過ぎていておもしろくない。折角の見せ場だったろうに勿体無い。



〇想起する作品
 「大脱出」(2013)



〇こんな話
 KING GAMEで遊びましょ。



〇欲求不満
 王様ゲームというものを主軸に、ゲーム「だから」といった割り切りや強制力、ゲーム「でも」という敬遠に、ゲームという「後ろ盾」による行為の正当化・・・

といった事の発展(展開)を見せ人間のナニかしらが徐々に徐々に剥き出しにされる様を描こうとと試みているのだろうが、それならば後半の展開はナンセンスだろう。だが後半の展開が無ければ江川達也である意味は無いし別段他作品との差別化も図れない。その後半の突飛な展開を収めるべく唯一の兆しもあったがそれも振り切れることなく無難に描かれてしまっており、結局全体で中途半端な作品に堕ちている。



 木村佳乃を起用するならこっちに使うべきだろうに・・・






 この痴態を魅せてからのコレなのだろうからね・・・




 あとは叩いている人間と叩かれている人間を別個に描いているのも気になる。この場面ってのは攻め手と受け手とで交互に見せることで対比させるよりも、その両者を同時に映し出すことで様々な感情が混在している様を魅せた方が効果的だったと思うがな。


 木村佳乃に手錠をはめるという目的は達成されるがそこじゃないんだよね。失禁もあったが、漏れ出すシーンを観たいのではなく、漏れちゃったという木村佳乃を観たいのである。

 もっとフェテシズムを突き詰めてほしかったな。




〇最後に
 江川達也のとあるインタビュー記事を読んだがいろいろと制限がかかったと愚痴ってあった。おもしろくなるとは決して思わないが、もう少し制限を上げてもよかっただろう。


 ではでは・・・



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