2015年7月20日月曜日

HERO(2015)

~扇子が無い~

〇はじめに 
 「HERO」って何やねん??

 俺だったら夏を強調し汗だくの人間をひたすらに描くことで、冷房や扇風機が無いことを演出したね。

〇こんな話 
 親しい友人の同窓会になぜか付いて行って、その友人の親しい友人たちが、友人の関わっていなかった昔話を楽しそうに話している様を、苦笑いして見守っている友人を、何もわからず見つめなければならないお話。 

〇内輪ネタ 
 キャラ立ち、それぞれの立ち位置、役回り、勢力図、話の流れ、全てが思い出補正に委ねられている。正直どうしようもねえ。 

 日常パートがまずくどい。1つ良かったところを挙げれば、1つの事件に没頭するあまり別の事件が疎かになっていることを描いたことだ。その分周りの人間が苦労していると。しかしこのくどさがそれを台無しにしている。
 
 そしてサスペンス要素よりコメディ要素が強い。そしてそのコメディ要素があざとすぎる。ストレートすぎる。
皆覚えてる、こんなんありましたよね~??笑うところですよ~??」 
製作者側にそんないやらしい気持ちは無いかもしれない。しかし勝手に感じ取ってしまうんだ。 

 一番は次席の娘か。誰もが彼女だと思っていただろうに。なぜそこを「HERO」についてきてくれた視聴者の連想力にまかせてくれないのか。信用してくれないのか。ここが先ほどの思い出補正と矛盾する。非常に不愉快だ。 

 雨宮の彼氏もだ。貿易ぼうえきくどすぎる。容易に想像つくことだろう。そしてこのためだけに存在したという事実。
 そもそも久利生と雨宮がこの劇場版で結局どうもならないというのは見えていたことだろ。そこをなぜ、序盤にわざわざこんなことをするのか。アンジャッシュ児島の時点で・・・・(彼を否定しているわけではない)。そして先ほどの貿易強調。はいはい。 


 勝手に通販の意味するところを決めてたけど、何ら意味は無かったんだね。

〇余談 
 北川景子の役とは全く関係ない雰囲気が時折漏れてくるのは何なん?????? 私の見方が悪いんかな?? 

〇最後に
 「HERO」に思い入れがある方たちでないとこの作品は苦しい。一見さんお断り感が半端ない。もう最初に雨宮が検事になりましたよアピールした時点でハードルを上げすぎよ。誰だよってなるは、知らん人。その後登場人物紹介を兼ねコントが繰り広げられるのだが、これがよりハードルを上げる。これだけではキャラの把握が困難だろう。まぁわかるわかるとひたすらに笑っている方たちがいらっしゃいましたよ。
 最後のキムタクのお言葉もキムタクがどういう役柄だったのかをシリーズを追って理解していないと、ただのウザい戯言だ。そもそも言葉で言っちゃってる感が何かむかつく。彼がどんな人物かを補足する面々も描かれるが、これもキムタクと同じ現象が起こる。お前らはいったい何なん??と。その人物ならではのネタを持ちこんでくるからだ。ま、良いのか。わかる奴らだけ観てってくれよってな作品なのだから。
 問題はだ。往年のファンがこの作品を観て、改めて「HERO」という作品を振り返ろうとなるかもしれないが、初見さんが観て最初から追ってみようという気にはさらさらならないだろうということ。知らんけど。
 

 佐藤浩市が最後7本?のソーセージを前にしてるのは唯一笑った。

 ではでは・・・。

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