2015年7月10日金曜日

ターミネーター(1984)

ターミネーター[DVD]


~はじまり~

〇こんな話 
 ジョン・コナーという人物が、自分を産むはずである母親サラ・コナーを、宿敵スカイネットにより未来から送り込まれたターミネーターから守るべく、同じく未来からカイル・リースという人間を送り込んでどうこうするって物語。  

〇背景 
 未来では人間VSロボット(コンピュータ)という構図が出来上がっており、スカイネットってのが人間を滅ぼそうと躍起になっている。人間側はジョン・コナーというカリスマ的リーダーの下、必死の抵抗を試みる。スカイネットはそんな状況を打破すべく、人間たちのリーダーであるジョンって奴を根本的に歴史から抹殺してしまおうと考える。生ませなきゃいいんだ、母親を殺そうと。サラ・コナーって名前の奴を片っ端から殺してこうと。 ここから物語は始まる。 

 これ最初からうまいよね。送り込まれてきた機械と人間の対比。人間をなぎ払ってく機械と、人間から逃げまどう人間。サラを殺す者の片っ端から殺していけばいい容赦の無さ制限の無さと、サラを守るというまず対象を補足しないといけない究極の制限。プラスシュワちゃんの肉体を最初にまざまざと観せつけてるでしょ。勝てねえよ・・・という絶望感。最後も予算の都合上だとかで機会特有のカクカクした動きでよりいっそ人間との溝を観せてくるわけで。最後の暗雲立ち込める空へ車で走って行く様もストレートで好き。 あと使用言語が異なる子どもとサラの会話は、仲介者がいれば分かり合えるかもしれない人間と、確実な対立が待っている人間と機械とってことなんですかね・・・。


〇疑問 
 送り込んだ世界(現在)の未来では、仮にカイルと結ばれなくてもジョン・コナーが誕生する、という前提の映画である。父親については戦争前に死ぬだかで不明としていた。 
 しかし、1だけだと(2も含めると?)カイルとサラが結ばれたからジョンが生まれたという解釈にならないだろうか? だとすると、未来からカイルを送り込まないとジョンは生まれないのに・・・、と考えるとジョンの目的が自分を産む母親を守るためというよりは、自分が生まれるはずの既成事実をつくらせるためってことになり・・・、そうなるとジョンっていう存在がすごく不確かなものになってしまわないだろうか?・・・そうなるともともとの設定どうのこうのが・・・、でもスカイネットはそれを狙ってるから物語としてはいいのか? もうよくわかりません。もう未来とか不確実だからパラレルワールドとかそんなんでいいか。 カイルという存在を特別視しすぎているからこの疑問がわくのか? そもそもの解釈が間違っているのか? 少なからず、2でシュワちゃんが味方になって未来が変わってるからこの疑問は流せるか・・・。 
 
 まぁ何にせよこのシリーズが最強ですよね。強靭な敵が味方になったときの頼もしさというか。この1を観せられているからこそ、2での対立が深まるというか。そしてそんな屈強なターミネーターが何か可愛く見えてくるのもさすがで。
 ま、人間VS機械(スカイネット)という構図を決定づけられれば良いんですよね。それを踏まえてギャップを楽しませてくれるわけで。

〇最後に
 新作が楽しみだ。この勢いで2も観とこうかな。あとドラマ版もどうにか再始動にならないですかね~。

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