2018年7月12日木曜日

(r)adius ラディウス(2017)

(r)adius



~愛~


〇はじめに
 エロス、フィリア、ストルゲ、アガペー



〇想起する作品
 「Re:プレイ」(2003)
 「ハンコック」(2008)
 「アンノウン」(2011)
 「ホステージX」(2017)




〇こんな話
 半径15メートルまでで十分・・・!!(つーか これが限界)


 





〇愛
 主人公の意志に関わらず、半径15メートル以内の人間が死ぬ。彼は能力故の被害者か加害者か・・・




 他人が死ぬ原因を自らだと究明し、能力の範囲を突き止める過程が描かれるが、この自覚の芽生えにより彼が他人の生き死にを左右するあるいは選ぶことができるとも考えられる。彼は他人を生かすことも殺すこともできる。他人の命は彼の思うままであると。



 そしてこの能力は確かに男を起点(中心)とした半径15メートル(言及してたっけ?)の円であると言えるのだけれど、能力を無効化ないし中和する女性の出現により、その円は男と女を結んだ直線を直径として描かれる円に様変わりする。



 男を中心とした半径で描ける円と、男女の距離を直径とした円の2種類が描けることになる。

 前者は中心となる男と半径R(ラディウス)とが円を構成する主であるのだけど、後者は男と女の距離つまり直径が主であって・・・

 じゃあ直径って何?ってなると真っ先に浮かんだのがφ(ファイ)。

 じゃあじゃあφって何さ?ってなってふと浮かんだのがφιλία(フィリア)…隣人愛だよね。

 女性のお話では夫婦の件があるし、姉妹の件があるし・・・としてエロス、ストルゲ…といった関連が見られ・・・

 ラストは人間本来の弱さを軸に見るべきか。彼の殺傷能力は無意識にある人間の罪(sin)の象徴。数々の女性を殺めてしまったのはそれを具現化してしまったことでの罪(crime)というお話。

 自らが施す事無くただただ見返りばかりを求めていた、内なる悪魔に打ち克てなかった弱き男が、とある女性との出会いから数々の愛に触れることで、守りたい他者を守るためにまた別の他者を守らなければならなずそのためには…という究極の自己犠牲…詰まる所のアガペーに達したと。

 これは救いの物語…愛の物語…

 ある種の啓蒙映画か…?


 彼を罪の象徴としたり、神と見立てたりもできるのかな?


 思い込みが怖くてちょっと調べたんだけど・・・

 あれ? 直径φの語源ってファイじゃないのね・・・(^▽^;)



え~っと…

 これがモチーフにあると思うんだけど・・・




 男を中心とした円運動が、女性の出現によりその様相を変化させ、彼らのルーツを辿ることでまた別の起点(起因?原動力?)が見えてくる。


 まぁざっくりとはどれが起点とかって話よりも、引き合ったり反発したりと様々に連動しているって話だよね。そんな世界での選択というか決断のお話?

 いやでも起点ってのは宇宙(そら)からの雷だから…宗教的な意味合いは強いはずなんだよね。やたら十字架を模す画も挿まれるしさ。


 雷ってのはえ~っと・・・

 ダメ、ギブアップ。


 男を中心とした円からの…男と女を直径とする円の中心には何が存在するんだ?

・・・ってな方がしっくり来るのかな?




〇最後に
 もっと別の見方がありそうだな・・・ この瞳にも何か込めてそうだし。



 私にはわからん。これまで~



 ではでは・・・


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