2014年8月6日水曜日

壊滅暴風圏 カテゴリー6(2004)

壊滅暴風圏 カテゴリー6[DVD]


~想定外~ 

〇はじめに 
 異常気象がテーマ。カオス理論(バタフライ効果)を取り上げている。 
 
 この映画で取り扱う気象現象は竜巻であり、それのスケールを表すのは藤田スケールと呼ばれるもので、この映画の邦題の副題のカテゴリーとは熱帯低気圧において用いられる。原題は「CATEGORY6」。そしてカテゴリーは1~5までしか存在しない。竜巻とハリケーンが重なり合うことでカテゴリー6なる規模の竜巻が発生するらしい。 

〇こんな話
 異常気象の原因究明をすることで根本原因を突き止め、その現象を解消するために何かしらの対策を講じるといった異常気象に挑む者たちではなく、異常気象に見舞われる者たちを描く。それを異常気象センター、政府、発電所(変電所)、マスコミ、一般人等に焦点を当てていく。特にインフラ関連の整備がテーマとなる。肝心の専門家たちは現象の観測と情報収集にとどまる。  

〇想定外
 天候の予測に関して、その現象に関する要因が絞り切れていないから天気を100%的中させるのは不可能。イレギュラーも起こる。より100%に近付けるために、現象に作用するであろう変数となるものを事細かに見ていくしかない。 
最近流行りのゲリラ豪雨・雷雨なども、起こるかもしれないという予測はできるが、何時何分何秒に起こるかまではわからない。

 最近では空ではないが、地面の方で地震による大きな被害があった。それにより地震大国日本でありながら、地震に対しての脆弱性が露呈する結果となった。津波による被害が大きかったのだが、地震と関連付けて考えられる・考え得る被害であった。なぜ大きな被害が出てしまったのか。キーワードとなるのが想定外という言葉だろう。

 某企業を擁護するのであれば、たまたま地震が起きて、たまたまシステムが機能しなくて・・・となり、言うなればタイミングが悪かった。地震が無ければ何もバれずに済んだわけで。その程度の杜撰な管理をしているところは某企業だけでなくいくらでもあるだろう。それがたまたま地震により一番被害の大きい形で露呈しただけだ。故に叩かれる。それを叩くというのも酷な話だろう。某企業が問題を起こさなければ、別の組織が晒され祭り上げられていたかもしれない。しかし何かしら、誰かしらを叩くことが他の組織に対する抑止力にもなるわけだから、そういった意味では某企業は良くも悪くも恰好の的だったわけだ。地震の恐ろしさを決定的に印象付ける良い機会にもなった。しかしそれも忘れ去られていくのだろう。こういう事があったという記憶ではなく記録に残るだけで・・・。

 地震の無い国の地震学者か何かが、講義中だかに地震に見舞われた際に、
「今のは何だ!?」
と驚いたとかいう話があったとか無かったとか・・・。おそらく思ったのと違ったみたいな感覚なのでしょう。これも想定外という言葉がお似合いです。地震ってのはそんな現象でもあるわけです。
 想定外というのはあって然りなのだが、現社会上ミスをしてはいけないところというのは存在しまして、しかしそれが自然を前にしたときは油断といった緩みを見せるのも事実で、人と相対するのと自然と相対するのとで、良くも悪くもある結果の見え方や現れる速度が違うということなのだろう。人間が自然に立ち向かうというのはどういうことか。もう一度考えていただきたいものです(自分も含め)。

〇余談 
 竜巻で吹っ飛んでいくランディ・クエイドって「インデペンデンス・デイ」の特攻親父か。 

 あんまり映画の内容に触れなかったな・・・。

〇最後に 
 毎年のように騒がれるようになってきた異常気象。今までに経験したことの無い、歴史的に見て観測されていない現象が全世界で多発している。これをどう見るのか。 
 地球は人類の母である(適当)。人間の体を構成するものは地球起源のものに由来する。起源と言うと不確かになるかな。つまり人間と地球を構成する物質とは似通っている。ということは・・・、自分の体というか体調を思い浮かべてみてほしい。一日として同じ日があったかどうかを。調子の良い日悪い日あったでしょう。今までに無く調子の良い日悪い日がそれぞれ更新されてきたでしょう。それと同じです。
・・・カテゴリー7に続きます。

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