2014年3月3日月曜日

アイズ (2008)

アイズ [DVD]


角膜手術を受けて目が見えるようになった主人公に、現実ではない何かが見え始め謎解きしていく映画。

以下ネタばれ含む

〇二つの予想(オチ)
目が見えない者が、目が見えるようになることで起きる混乱。この辺から今までより受け取る情報量が多くなるのと、目が視えないということで視覚以外の受容器官が発達していたがために、霊的な何かが見え始めたのかとひとつ予想できる(劇中では細胞記憶と解かれていた)。
もう一つは基本この手の断片的な映像が流れるというものは、もう未来予知しかない。謎解きに必要なピースを散りばめる手法で、最後に一つにつなげてくる。
この二つが考えられる。

〇ラスト
不可思議な現象を解明するためドナーのことばかり考え、ドナーに何があったかを散々調べた挙句の帰り道。おおっと出てきましたよ、不自然な渋滞シーン。はい未来予知決まりました。そして「プロフェシー」という映画とかぶります。これオハイオ州の話だったけ、と思ってしまいましたよ。そしてこれを予知夢とみて、死ぬはずの者の運命を変えているのだとしたら・・・、奴らが必ず死の誘いにやってくるはずなのです。そう言わずと知れたあの死神ですよ。「ファイナルデスティネーション」シリーズですね。お~こわこわ。でもこれはそんな映画ではないので大丈夫です。ハッピーエンドです。

〇記憶
よく体が覚えているという表現を使うけれど、記憶というのはどこに蓄積されるんですかね。臓器移植された人の趣味嗜好が変化したり、あるはずのない記憶がよみがえるなど症例はよくある? と聞いています。そんなことから決して脳だけに記憶が蓄積されているわけではないと疑問に思ってみたりするのです。そしてここから究極どこからどこまでがその人自身なのだろう、と考えてみたりできるわけです。ただの肉片、指紋などから人物の特定はできますが、果たしてそれはその人と言えるのでしょうか? 人間なんてものは細胞の集合体に過ぎません。もっといえば原子です。どこから、いくつ集まったら自分であるという自我が芽生えるのか? こんなことを考え始めると自分が自分であるという自信がなくなるので、この辺でやめることにします。

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