2018年8月29日水曜日

ドラゴンヘッド(2003)

ドラゴンヘッド


~恐怖心~


〇はじめに
 赤いポツポツプツプツ君って山田孝之だったんだ。なんか笑っちゃった。




〇想起する作品
 「ホーンティング」(1999)
 「ロッジ」(2014)
 「レジデント」(2015)
 「リアル鬼ごっこ」(2015)



〇こんな話
 恐怖という感情…









〇恐怖
 親や教師といった大人の保護下にある高校生がその傘下から強制的に放り出されるというのが一つの軸か。生きる上で誰もが辿る道…辿った道…辿るべき道…いや辿っている道…

 そして当たり前にある日常…自らを含め誰かしらが構築し誰かしらによって維持されているルールや秩序の崩壊と相まって見えてくるもの。





 恐怖という感情の解明を目的とした「ホーンティング」(1999)という作品があった。人間の行動を阻害する踏みとどまらせる恐怖という感情を排除できれば人間はより合理的に生きられるのではないかと。人間の持つポテンシャルをより引き出せるのではないかと。しかしその傍ら失われるものもあるのではないかと訴えていた。

 恐怖を覚える対象よりも、謂われなく襲われる恐怖自体(恐怖心)を描こうとしていることからも、この作品もそれに通ずるものがある。

 恐怖という感情に発するものは絶望ばかりであったか。恐怖心を失った者たちはどのように映ったか、どのような末路を辿ったのか。死を逃れようと必死にもがく姿と、死を恐れることなく…死を受け入れることもなく…死を選択したのでもまたなく死んでいく姿とでどちらが…。


 恐怖という感情に囚われるからこそ人間は・・・


 恐怖という感情が無ければ人間はいったい・・・






 我々は何故生きているのですか?

 我々は何故生きようと試みているのですか?

 我々に生きている意味はありますか?






〇最後に
 恐怖を感じなくなった人間の定義が曖昧。恐怖心を失い人の繋がりが薄れていながら他人(妻?)に缶詰を差し出していたり、物語を進める上で都合の良いストーリーテラーの様相を呈す様は悪手だと感じる。最後手を取り合い叫ぶ2人の姿が際立たなくなる。どっちにしろ訳わかんないんだから根こそぎ省いたって変わんなかったよ。


 ではでは・・・




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