2019年4月29日月曜日

バトル・スカイ(2017)

バトル・スカイ


~ギャップ~


〇はじめに
 これ主演の女優を魅せたいってのが一番な気がする・・・


 ただ…詰めすぎ寄せすぎ感は気になったよね。




 この人腰回りが割とグラマラスなのよね。その辺りとのバランスを気遣ったのかな?






〇想起する作品
 「未知との遭遇」(1977)
 「メッセージ」(2016)



〇こんな話
 宇宙人と地球人…未来人と現代人…







〇異種文明の交錯
 音の正体を宇宙人の会話であるとし、信号のパターンから国ごとの言語の違い、それ故の共通言語の訛りを挙げている。

 今でさえ存在する言語の壁であるが、翻訳ツールなど無い時代にそもそも他の文明人が存在しているかさえわからなかった時代に、全く異なる言語を操る(コミュニケーション手段を有する)者たちのファーストコンタクトとはいったいどのようなものであったのだろうか?



 劇中空より降ってきた人間たちの中に未来からやってきたと証言する男がいた…

 そんな彼を現代人はどう受け入れることができただろうか?

 そしてラスト主人公が過去に送り込まれるが…

 その時代にとって未来人である彼女はその時代における現代人にどのように受け入れられたか?


 昨今技術革新が目まぐるしいが、そんな時代の変化の中に生きながらもその変化について行けない節が私自身ある。


では、

 半世紀前の人間が今の時代に直面したらどうなるだろうか?

 今の時代の人間が半世紀後の時代に直面したらどうなるだろうか?


 この作品はこういった言語や時代における文化のギャップをベースに、宇宙人と地球人との極度に異なる文明が交えることがどういうことなのか、そしてそれが如何に難しいことなのかを説こうと試みているのである。







〇エイリアンの目的
 スティーブン・スピルバーグが「未知との遭遇」(1977)を撮った背景には、大衆に宇宙人の存在を浸透させるという目的があったという都市伝説がある。それが功を奏したのかは定かではないが、今や多くの人が宇宙人の存在を信じてやまない世界が到来している…



 宇宙人にとって音とは言語ツールだったわけだが、その音の意味を理解できない地球人にとってはどんなもであったのか。自分の周りで理解できない言葉が話されている場面を思い浮かべてみてほしい。不安に駆られないだろうか。では言語とすらわからないものだとしたらどうだろうか。敵意と感じるのも無理はない。そしてそれは宇宙人側にも言えること。些細な事が争いの火種と成り得てしまう。

 地球上の歴史として、人類の歴史として異文化異文明の交錯はいったい何を引き起こしたのか? そんな状態から如何にして今現在に至っているのだろうか?


 生物全般の特性か人類特有の特性か、我々は極端に異なるモノもしくは極端な変化を即座に受け入れられない様にできている。

 ではそういったギャップをどのようにして解消してきたのだろうか? 解消しようと試みているのだろうか?


 理解が必要となるのは言うまでもないだろう。ではその何よりも難しい理解をどのように促してきたのか。十分な時間をかけ意識を刷り込ませ認識を改めさせるということをやってきたのではないか。


 エイリアンはなぜ特定の人間を過去に送り込むのか?…とする問いもここに繋がる。来るべきファーストコンタクトに備え、「未知との遭遇」の都市伝説をそのまま行っているのである。







〇疑念
 宇宙人による地球人の選抜基準が不鮮明であるし、世界規模で浸透している宇宙人による現象ってのがコアな連中ですら認識しているモノが少ないってのが気がかり。音が聞こえるという話も今回の件が初めてだった様だし。まぁ宇宙人も試行錯誤なのと、地球人にとっての概念とは別の時間という概念があるとすればそういったところは解消されるのかな…


 あと1967年、2017年、2074年…といった感覚に意味があったのか否か? 約半世紀ってのは何か謂れがあるのかな?



〇最後に
 こいつを過去に送って欲しかったな。いやぶっ飛ばしてくれてよかったわ(⌒▽⌒)アハハ!


 ではでは・・・



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