~鑑定結果こそが真実~
場数を踏んだことで得られただろう刑事たちの勘を頼りにした推理に対し、それは勝手な憶測の積み重ねであり刑事にとって都合の良い真実を創り上げているに過ぎないと非難する。さらには鑑定はそんな気持ちの悪い推測の証明ではなく、鑑定結果こそが真実なのだと豪語する。
真野礼二という男はそんな人物である。であるにも関わらず、新人(後輩)を励ますのにかけた言葉はただその生きた新人を励ますことを目的とした死者の声の勝手な代弁つまり憶測に過ぎず、さらには行動の起点としてマスコミの報道にそして証拠として週刊誌の記事を持ち出している…
これおかしいことに気付かないの・・・?
真実を覆い隠そうとする主観をこの時点で彼に見せてはいけないのではないか? なぜ彼が鑑定結果のみを信じるのかとする話が霞むぜ?
同じ局で「FINAL CUT」というドラマやったよね。その時にその類の連中をどう描いていたよ?? 真野自身もそんな勝手な妄想を掻き立てる連中に苦い思い出があるのだろうに…
しかもその確証が立ち読みだよ…購入はしていた様だけど? 被害者宅に母親が火傷を負っていると判別できる写真が存在していたわけだから、街中で映し出されるニュース映像及び週刊誌で観せる必要なんて一切無いんだよ。せめて沢口と逆であれば…
母親の証言から彼の鑑定結果に誤りがあったとわかるわけだが、これってのは完全なる客観視など不可能だということに加え、真野の被害者に寄り添う主観が信頼に足るもの、いや足りたいものであるとする訴えになるはずなんじゃないの? でもなんかテキトウに支離滅裂な行動観せちゃってるから台無しなんだよ。
今回の事件が初めてなのかと思うほど、以前からあっただろう刑事と科捜研との対立が見えないし、今までの経歴ありきでの船越起用はわかるんだけど、彼の荒々しさもあってか無駄な衝突ばかりが際立つ。しかもこれがある種一方的な暴力であるととれてしまうわけだから、一番に憎むべきだろうDVという諸悪の根源が薄らぐ。
ラスト一勝一敗であるとしてこれからの2人の関係を占う刑事のデレを見るわけだが、これがまた飴と鞭で依存及び洗脳させられてしまうDVの被害者心理に通じてしまっている。折角のシーンだろうに素直に喜べない。
ただこれが意図的に構成されているものであり、後々展開として活きてくるのなら話は別。船越が何かしらの鍵を握っており信用に足る人物ではないのだといった… どうなんでしょう?
まぁ次も観てみるかな・・・
「科捜研の女」のパクリだとかで気になって観てみたけど、「臨場」や「遺留捜査」寄りだったかな。
原作パラパラ読んでみたけど「ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ」的な感じなのね~
あ~そうそう、主人公は新木優子だよねこれ? 沢口ってのも狙ってるんだろうし。
0 件のコメント:
コメントを投稿